2020/02/06

【ローカル・ニューヨークの旅 #2 】ブロードウェイから見えるアメリカ社会



激混みタイムズスクエア


おや?

入場制限がかかる、ロックフェラーセンターアイススケート場

みんなのお目当て、ロックフェラーセンターのツリー


カナディアングースに埋まるブロードウェイ



ミュージカル好きの家族がいたこともあって、
留学時代は大学の休みになるたびニューヨークにやって来て、
一緒にブロードウェイのミュージカルを観に行った。

そして今回の旅で、20年ぶりに一緒にブロードウェイへ。

普段から観光客でごった返しているとは知っていたけど、
このクリスマスシーズンは、予想以上に凄まじい混雑だった〜!

タイムズスクエア、ロックフェラーセンター、
レディオシティホールなど、ミッドタウンの各箇所で
クリスマスを盛り上げてくれるイベントが目白押し!
それ目当てに、外国からはもちろん、アメリカ中からも観光客がやって来る。

人が多すぎて、通りを歩くのもやっとの上、
12月のニューヨークはすっごく寒い!
 
高層ビルの間から吹き抜ける北風が肌に突き刺さり、
あっという間に体温が奪われる。

お隣ニュージャージ州に住んでる友達も曰く、
マンハッタンの方が寒く感じるそうだ。きっとビル風のせい?

とはいえ、周りのアメリカ人観光客を見ると屋台で買った食べ物を片手に
余裕でロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見たり、
アイススケートを楽しんでいる。
体感温度の違いもあるせいか。

そしてかなりの割合の人が、カナディアングースのダウンコートを着ていた。
最強に暖かいのだろう。世界的に人気な理由がよくわかった。



鳩も寒そう

ブライアントパークのクリスマスマーケット

ブライアントパークのアイススケート まだ余裕ある



ミュージカルのチケットお得入手方法



今回見に行ったミュージカルは、2つ。
本当はもっと見たかったけど、予算と時間的にこれが限界だった。

昔に比べチケット代が高額になり、
インターネット上で転売屋も増えているので、
人気作品を見に行くことが年々困難になっている気もする。
それでも、みなさん。安くチケットを入手する術はありますよ〜。

参考にしたサイトはこちら!
お手頃にブロードウェイのチケットを入手できる方法が
リストになっているサイトです。

http://www.playbill.com/article/broadway-rush-lottery-and-standing-room-only-policies-com-116003?fbclid=IwAR1z8ZU5pqZb0_vQBdea6Ve1Oe62lssTf9yCkdCf1RrP6WOh8SAMXfdRtCM


私たちが使ったのは、デジタルロッタリー。
劇場のちょい見えにくい席が配布されるけど、
当選したら40〜60ドルくらいの低価格で観劇ができる!
(チケットの価格100ドル以上がほとんど)

幸い私たちは「オペラ座の怪人」の昼間の回が当たった。
それも最前列の席〜!!
オペラ座の怪人は何度か見たことはあるけど、
1番前で見るのは初めてなので、大興奮!

その日は、夜にもお目当てのミュージカルを予約していたので、
午後2時〜、午後7時〜の、2本立てとなった。
あとで気づいたけど、各作品休憩含め、3時間弱あるので結構体力勝負。

他にも人気の作品にいくつか応募してみたけど、まったく反応はなく。
恐らく「オペラ座の怪人」が当たった理由は、

・長年にわたるロングラン作品(見たことがある人が多い)
・昼間と夜の2回公演(昼間来れる人が少ない)

と、いうことではないかと。


それでも申込方法は簡単なので、もし今度長期滞在したら
めげずに何度もトライしてみてみようと思います!



1本目「オペラ座の怪人」

1番前の席からの景色

舞台装置がよく見える


ミュージカル界の変化


さて、初めての最前列の感想は、

「あ〜、こんなメイクしているんだ」
「半地下のオケ演奏者たちがよく見える!!」
「ここ、前見たときと演出が違うわ」

などなど、舞台の細部がよく見えちゃって、全然劇に集中できず。。。
やはり作品全体的が見えるくらいの、適度な距離感は必要なようだ。

それから、アジア系の役者の出演が増えてきた印象。
ミュージカル界は、作品時代西洋が舞台のものが多く
有色人種の人が出演できる機会は少なかったが、
近年は少しずつ変わりつつあるのが、個人的に嬉しい。

NYのブロンクス、ラテン系コミュニティを舞台にした
「In The Hights(イン・ザ・ハイツ)」から、
現在もっともチケットが取りづらい「Hamilton(ハミルトン)」、
昨年12月からリバイバル公演されている
West Side Story(ウェストサイドストーリー)」など、
様々な人種が出演できる作品が増え、ヒットしている。


「オペラ座の怪人」の昼の会には、校外学習でやって来た
地元の高校生集団と一緒だった。

生徒たちの顔ぶれを見ても、様々な人種の人々が入り交じっていて、
これがリアルなアメリカ社会なのだと思う。

「劇中のおしゃべりはダメっ!」と先生に叱られている姿は
万国共通で笑った。


*「イン・ザ・ハイツ」の映画は近々公開です!





隠されたアメリカ人の悩み



2本目、「Dear Evan Hansen(ディアー・エヴァン・ハンセン)」。
現代が舞台のSNSと社会問題をテーマにした作品。

日本でもヒットしたミュージカル映画「The Greatest Showman」の
音楽を担当したアーティストが楽曲を提供し、
2017年にベストミュージカル部門を含む、トニー賞6部門受賞し、
なんでそんなに評価されたのか気になって見に行った。

主人公の少年、エヴァン・ハンセン(作品名と一緒)は、
内気で友達が一人もいないイケテナイ高校生。
ある嘘をついたことがきっかけで、SNSで有名人になり、
ずっと夢みていた、彼女もいて人気者、というリア充生活を手に入れるが。。。

アメリカ留学して私が感じたこと、

・この社会では、自分を意見を主張していかなければならない。
・自己表現に長けている人の方が有利に物事を進めるということ。
・何も言わないのは存在価値がない、と評価されがち。


時には自己主張をすることも大事だが、
おとなしい性格の私は、常に自己主張を求められることに
最後まで慣れなかったし、納得できなかった。

主人公のエヴァンのように、アメリカ人でも静かな人はいて、
(私が通学していた美術大学には、多くいたように思う)
周りにに求められる自分像と、本当の自分像のギャップに
息苦しく感じる人が多くいるのが、この作品がヒットした理由ではないかな。

アメリカ社会とは逆に、日本の社会では自己主張よりも、周りとの調和に重きを置く。
日本に移住している周りのアメリカ出身の人たちを考えてみると、
やっぱり比較的おとなしい性格の人が多い気がするので、
きっと穏やかな(一見だけど)日本の生活の方が居心地が良いのだろう。

ちなみに、主人公の最後の台詞に

「今日も何もない、平穏な1日を過ごせて良かった」
(*うる覚えなので、正確ではないです)

という言葉があったが、アメリカ、特に競争が激しいニューヨークで
「ZEN(禅)」「Meditation(瞑想)」と看板を掲げる店が人気な理由がよくわかる。
心の底では疲労困憊してるんだなぁ。

映画や音楽などの他のジャンルでも、これまでマイノリティーグループだった人が
作る作品やテーマが人気だったりするから、世界中の人が変化を求め、
これまでの固定概念を覆そうとしているのだろう。

いずれにしても、どんな人でもその人が望む生き方をしてほしいし、
それを認める世界になってほしい。
そして少しでもそうなるような活動をしていきたい。



2本目 「Dear Evan Hansen」の劇場